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無縁坂(むえんざか) プラトニックラブの舞台は今 [文京区]

文豪・森鴎外の小説「雁」に登場する坂道です。小説では明治13年の出来事を振り返る形式で話が展開していますので、お玉が岡田青年に恋心を抱いたのは130年も前のことになるわけです。

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●風格あるレンガ塀の向こうは、とても歴史のある場所です。江戸時代は徳川家康四天王の一人・榊原康政の屋敷で、明治には桐野利秋の邸宅になりますが、桐野が西郷隆盛とともに鹿児島に帰った後は、三菱の初代・岩崎弥太郎の本邸となりました。小説「雁」のなかでも「岩崎の邸」として描かれています。

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●小説中のことなので事実かどうかはわかりませんが、130年前の時点ではレンガ塀はなく、石垣の上には雑木が生い茂っていたと描かれています。

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●この坂の途中に住んでいたお玉は、散歩で無縁坂を通りかかったイケメン大学生の岡田に惚れてしまうのです。

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●物語の終盤、岡田が家の前を通り過ぎた後も、お玉が岡田の背中をじっと見つめ続ける場面があります。せつないですね。


無縁坂(むえんざか)






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