三組坂(みくみざか) トリオで移住 [文京区]
●先日紹介したテキトーなネーミングの中坂とはちがい、この三組阪はエピソードがたっぷりあります。
この界隈、昭和40年までは湯島三組町と呼ばれていました。それが三組坂の由来なわけですが、この町名がとても歴あるものなのです。
さかのぼること江戸の初め、徳川家康は駿府で隠居生活を送っていましたが、元和2年(1616年)に没します。江戸から駿府についてきて家康に仕えていた小人、中間、駕籠方の御家人三組は、家康の死後江戸に戻り、このあたりに屋敷地を拝領したそうなんです。
彼らが拝領した土地なので、後に三組町と呼ばれるわけなのですが、それはさらに80年後の元禄9年(1696年)になってからなのこと、なんとも気の長い話ですね。
一見するとテキトーなネーミングの中坂とそれほど変わらず、ついうっかり通り過ぎてしまいそうなのですが、調べてみたらとても由緒のある坂なのでした。
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