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清水坂(しみずざか) 美談あり [文京区]

ブログ開設初期に紹介した台東区の清水坂は、弘法大師の清水泉に由来する坂名でしたが、文京区の清水坂の坂名の由来には、ちょっとイイ話がありました。


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●坂そのものは、こんなかんじでスカッと気持ちいい傾斜です。坂を上って、まっすぐ進むと湯島天神です。

ホントは坂下から坂全体を撮影したかったのですが、坂下にフレッシュネスバーガーがあって、坂に向けてカメラを構えているとお食事しているお客さんと目があってしまうのです。日本坂道学会副会長のタモリさんみたいに坂巡りは早朝やるべきですかね。


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●清水坂を下って、蔵前橋通りを渡り、坂を進むとお茶ノ水駅です。

このあたり、江戸時代には旗本屋敷があって、明治になってからは清水精機の地所でした。

しかし、お茶ノ水と湯島天神の交通が悪いってんで、清水精機が土地を提供して坂道を作ったんだとか。地元の人は清水家に感謝して、この坂を清水坂と呼ぶようになったそうです。





三組坂(みくみざか) トリオで移住 [文京区]

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●先日紹介したテキトーなネーミングの中坂とはちがい、この三組阪はエピソードがたっぷりあります。

この界隈、昭和40年までは湯島三組町と呼ばれていました。それが三組坂の由来なわけですが、この町名がとても歴あるものなのです。

さかのぼること江戸の初め、徳川家康は駿府で隠居生活を送っていましたが、元和2年(1616年)に没します。江戸から駿府についてきて家康に仕えていた小人、中間、駕籠方の御家人三組は、家康の死後江戸に戻り、このあたりに屋敷地を拝領したそうなんです。

彼らが拝領した土地なので、後に三組町と呼ばれるわけなのですが、それはさらに80年後の元禄9年(1696年)になってからなのこと、なんとも気の長い話ですね。

一見するとテキトーなネーミングの中坂とそれほど変わらず、ついうっかり通り過ぎてしまいそうなのですが、調べてみたらとても由緒のある坂なのでした。




中坂(なかさか) テキトーなネーミング [文京区]

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●すでにあった2つの坂の間にできた坂道なので、「中坂」と名づけたそうです。近辺になにか名前の由来になりそうなものがなかったでしょうね。


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●頂上からの眺め。傾斜的にも、わざわざ自転車で挑戦しに行くほどの坂でもないかなぁ、なんて思ってしまうのはやっぱりテキトーな坂名のせいかもしれません。





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